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「松くい虫」という昆虫がマツを枯らしているわけではありません。病原体となるマツノザイセンチュウという微小な生物をマツノマダラカミキリという昆虫が健全なマツに運び、マツを枯らしてしまう伝染病です。正式には「マツ材線虫病」といい、アカマツやクロマツ、ゴヨウマツも感染します。

松くい虫被害の対策として噴霧器により薬剤を散布し、羽化脱出したカミキリの成虫を駆除することで、被害のまん延を防止します。マツノマダラカミキリの発生直前から初期(6月中旬~7月中旬)に実施します。また、健康なマツの木に穴を開け、線虫の増殖を防ぐ薬剤を注入し、松枯れを予防します。薬剤が注入しやすい冬季(11月~翌年3月上旬)に実施します。

被害にあったマツを助ける方法はありません。被害木を適切に処理しないと、さらに松くい虫の被害が広がってしまいます。また、そのまま放置すると、枝折れや倒木などの恐れがあり、大変危険です。

自治体によって違いはありますが、樹幹注入または伐倒駆除の補助金がありますので、お困りの方はお問い合わせください。